HPE Spaceborne Computerで宇宙探査を加速
2024年1月30日に、HPE Spaceborne Computer (第3バージョン) が、20回目の再補給ミッションとなるNorthrup Grumman社の「SS Patricia Robinson」に乗って国際宇宙ステーションに到着します。NASAの宇宙飛行士の生涯を称えて命名されたこのミッションの目的は、受賞歴のある既存のシステムをさらに強化し、国際的な科学コミュニティが広範な宇宙基盤のエッジコンピューティング、AI、および機械学習機能を利用できるようにすることです。
Spaceborneの開発プロセス
HPEとNASAが連携して耐久性をテストした商用サーバーが、宇宙の過酷な環境に耐え、国際宇宙ステーション (ISS) 上で信頼性の高いコンピューティングを実行できました。
このコラボレーションの概要は次のとおりです。
2024年
1月30日にISSへの第3次ミッションを打ち上げ。
2023年
HPE SpaceborneがAIベースのEVA Glove分析に対するNASA Teamフライト賞とJPL Group Achievement賞を受賞し、米国特許を取得。
2022年
ISSで24の研究実験を終了し、医療、画像処理、自然災害復旧、3D印刷、5Gなどのユースケースで有益な情報を得るまでの時間を数か月から数分にまで短縮。
2021年
Spaceborne Computer-2の宇宙への打ち上げ
2020年
HPE Spaceborne Computerの新バージョンをNASAに納入
2019年
HPE Spaceborne Computerが地球に帰還
2018年
ISSでのスーパーコンピューティング用にHPE Spaceborne Computerを提供
2017年
HPEのSpaceborne Computerが宇宙空間に無事到着して起動
ソリューションのコンポーネント
HPE Spaceborne Computer-2は、実際に宇宙を飛行中にデータを多用するアプリケーションが行うコンピューティングの負荷をシミュレーションします。
次のコンポーネントが、こうした負荷シミュレーションの基盤となります。
HPE Serviceguard for Linux
障害から保護し、ダウンタイムを伴わないメンテナンスおよびアップグレードを実現することで、データセンターのアップタイムを向上させます。
ISSを研究所として活用
HPEとISS National Labでは、HPE Spaceborne Computer-2 (SBC-2) を利用したISSでの実験計画を募集しています。
実験計画の提案
過去の実験
学生たちは20年前から、ロボットの制御、宇宙画像の分析、地球と宇宙の間の無線通信、最先端の遺伝子研究など、ISSにおける独自の実験を設計、構築、打ち上げ、運用してきました。ISSでの実験計画を ぜひご提案ください。
詳細を確認
プレスリリースを読む
2021年2月11日
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2020年11月17日
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2020年11月12日
20年前から続く、学生によるISSでの実験
2020年9月28日
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2020年6月1日
宇宙探査における次の最先端分野はオープンソースか
2019年8月25日
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2019年6月10日
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