コンバージドインフラストラクチャ

コンバージドインフラストラクチャとは

コンバージドインフラストラクチャは、単一のシステムとして動作する事前構成済みのパッケージにコンピュート、ネットワーキング、ストレージ、およびIT管理を統合します。

コンバージドインフラストラクチャの定義

コンバージドインフラストラクチャは、従来のITストレージおよびコンピュートの独立したサイロ構造の限界と非効率性を克服するために設計されたハードウェアデファインドソリューションです。コンバージドソリューションは、互換性の問題を最小限に抑えて管理を簡素化するために、価値実現時間を短縮する単一のコンバージドシステムとして動作するとともに、そうしたシステムとして管理される事前構成済みのパッケージにコンピュート、ネットワーキング、ストレージ、システム管理、およびソフトウェアを統合します。

コンバージドインフラストラクチャが活用される理由

コンバージドインフラストラクチャにより、組織はより効率的かつコスト効果の高い方法で演算リソースを使用してIT管理コストを削減し、ソフトウェアやサービスを展開するまでの時間を短縮できるようになります。一般的にサービス/ソフトウェア デファインド インフラストラクチャへの進化の第一歩であると考えられているコンバージドインフラストラクチャには、次のような特長があります。

  • 管理インフラストラクチャの簡素化: サーバー管理、ネットワーク、およびストレージを一元化して日々のメンテナンスを簡素化します。
  • スケーラブルなストレージ容量: コンバージドインフラストラクチャに組み込まれた一般的なファブリックとプロトコルにより、これまでよりはるかに簡単かつ迅速に容量を追加できます。
  • 迅速なプロビジョニング: 3週間かかっていたプロビジョニングが1時間未満で完了します。
  • 迅速なIT対応: 市場の変化やビジネスの優先事項に迅速に対応できます。
  • よりスムーズなクラウドへの移行: プライベートまたはハイブリッドクラウドの実装が容易になります。
  • 制御性の向上: 複数の機能やデバイスを同時に管理できます。

コンバージドインフラストラクチャを展開する方法

コンバージドインフラストラクチャは事前構成済みのパッケージとして提供されるため、1つのオンプレミスの拠点に簡単に展開し、1台のWebサーバーで管理できます。これにより、展開にかかる時間は大幅に短縮される一方で、企業がインフラストラクチャを拡張したい場合、事前構成済みパッケージを追加購入してスケールアウトしなければなりません。

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コンバージドインフラストラクチャ、ハイパーコンバージド インフラストラクチャ、コンポーザブルインフラストラクチャの違い

コンバージド、ハイパーコンバージド、およびコンポーザブルインフラストラクチャはいずれもITソリューションの管理の形式を指しますが、実行方法が異なります。コンバージドインフラストラクチャとハイパーコンバージド インフラストラクチャ (HCI) は、従来のインフラストラクチャサイロを解消してITソリューションをより効率的に機能させることが目標という点で、似通っています。ただし、HCIはこれをハイパーバイザーレベルで行い、複数ノードのクラスターを使用して共有リソースのプールを作成します。コンポーザブルインフラストラクチャの核心はコンバージェンスではありませんが、ITリソースが物理的な位置から同様に抽象化されるため、Web経由で管理できます。

 

HPEコンバージドインフラストラクチャソリューション

HPEのコンバージドインフラストラクチャソリューションは、事前構築およびテスト済みのワークロードに最適化されたシステムに仮想化、自動化、統合インフラストラクチャ管理ソフトウェアを集約します。これらのソフトウェア デファインド・システムは、既存のインフラストラクチャに容易に統合でき、ハイブリッドクラウドデリバリモデルに素早く移行することができます。HPEコンバージドインフラストラクチャソリューションを使用すると、工場でテストされた事前検証済みの構成により、展開作業は数か月ではなく数週間で完了し、ITサービスのセットアップも数時間ではなく数分で完了します。