
EVPN-VXLAN EVPN-VXLANとは
EVPN-VXLANは、既存の物理ネットワーク上にネットワークオーバーレイとしてレイヤー2の接続性を拡張するネットワークファブリックを指します。キャンパスやデータセンターにおいて、より俊敏でセキュア、かつ拡張性の高いネットワークを構築するためのオープン規格テクノロジーです。

- EVPN-VXLANの説明
- EVPN-VXLANの仕組み
- EVPN-VXLANの台頭
- HPE Aruba NetworkingによるEVPN-VXLANファブリックオーバーレイの構築
- EVPN-VXLANに対応するHPE Aruba Networking CXスイッチは以下のとおりです。
- ネットワークオーバーレイベースの自動化

EVPN-VXLANの説明
EVPN-VXLANはオープンな標準テクノロジーであり、既存の物理ネットワーク上にネットワークオーバーレイとしてレイヤー2の接続性を拡張するネットワークファブリックを実現することで、従来のVLANベースのネットワークの制限を解消します。EVPN-VXLANの構成要素は次のとおりです。
- Ethernet VPN (EVPN) はオーバーレイコントロールプレーンとして使用され、IPまたはMPLSネットワーク上で異なるレイヤー2/3ドメイン間の仮想接続を実現します。
- Virtual extensible LAN (VXLAN) は一般的なネットワーク仮想化オーバーレイプロトコルで、レイヤー2のネットワークアドレス空間を4000から1600万に拡張します
EVPN-VXLANのメリット
EVPN-VXLANが普及し始めた理由は、企業にとって以下の表に示すようなメリットがあるからです。
メリット | 対応するEVPN-VXLANの機能 |
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柔軟性 | EVPN-VXLANは複数のプロトコルをサポートし、アーキテクチャー要素をVPNなどの他の一般的なネットワークサービスと共有しているため、既存のネットワークと簡単に統合できます。 |
拡張性の向上 | EVPN-VXLANベースのアーキテクチャーにより、企業はアンダーレイネットワークを設計し直す必要なく、新しいスイッチを簡単に追加できます。 |
セキュリティの強化 | 綿密なセグメント化により、ITチームはネットワークで接続されているすべての要素間のトラフィックフローに制約を課すことができるため、セキュリティ体制を強化し、攻撃の影響が及ぶ範囲を制限できます。 |
パフォーマンスと耐障害性の向上 | ネットワークデバイス間のレイテンシは、特にスパインリーフ アーキテクチャーではより簡単に予測できます。単一のスパインまたはリーフの障害は、ファブリック全体のパフォーマンスにそれほど大きな影響を与えません。 |
