NVMe
NVMeとは
NVMeとは、ホストコントローラーで従来のデータバスを使用しないことで、SSDに格納されたデータのアクセス速度を大幅に高めるデバイス仕様です。
インフラストラクチャ仕様を含む構成ファイルが作成されるため、毎回同じ環境を一貫してプロビジョニングすることを保証しながら、構成を編集し配布することが簡単になります。IaCを利用すると、プログラマはサンドボックス環境を作成できます。つまり稼働環境から分離した状態で各アプリケーションを構築できます。QAプロフェッショナルは同じインフラストラクチャのコピーを入手して、アプリケーションが正常に動作することを確認するためのテストを実行します。最終段階では、インフラストラクチャとコードの別のコピーを展開用に本番稼働させます。
NVMeが開発された理由
フラッシュおよび次世代ソリッドステートドライブ (SSD) 向けNon-Volatile Memory Express (NVMe) ストレージアクセスおよびトランスポートプロトコルでは、すべてのタイプのエンタープライズワークロードで、最高のスループットと最短の応答時間を実現します。NVMeは、データバスをより高速に、システムの利用可能なタイミングでデータをシーク、読み取り、アクセスする方式として開発されたプロトコルで、機械式のプラッターベースハードドライブストレージで使用されていたSATA標準を置き換えるものです。
組織がNVMeを選択する理由
NVMe仕様では、不揮発性メモリをあらゆるコンピュート環境で活用します。また将来を見据えて、市場でまだ利用可能になっていないものも含め、永続メモリの技術を利用するために拡張できるようになっています。
NVMeのメリット
すべてのソリッドステートドライブデバイスに対して標準化プロトコルを作成し、ホストベースのデータコントローラーを不要にし、PCIeデータバス経由でホストシステムに直接接続することにより、NVMeは驚異的な高速のデータシークと移行速度を実現します。
最新のデータセンターにおいて、NVMeには大きなメリットが2つあります。
- 1つは、すべてのデバイスに対してエンドツーエンドの標準になっていること。
- もう1つは、検索を多用するアプリケーションで速度が大幅に向上することです。
NVMeプロトコルは、M.2、U.2、EDSFF接続など複数のフォームファクターを利用できるため、各サーバーやアレイに対応する汎用性の高い標準になります。データを分割でき、帯域幅を6倍に増やし、レイテンシは1/3になります。
NVMeのパフォーマンスは、検索と書き込みレイテンシの要求が厳しいワークロードに対して特にメリットがあります。このような領域には、大規模データベースとリアルタイムデータ分析の2つがあります。どちらも、SATAプロトコルとは異なる、NVMeの並列処理、低レイテンシのメリットが発揮されます。NVMeは、既存のアプリケーションを強化するとともに、新規アプリケーションや機能も加速して作成できます。
NVMeの使用方法
比類ない検索速度とデータスループットにより、NVMeはエンタープライズコンピューティングに多大なメリットをもたらします。特に、ビッグデータ、人工知能 (AI)、機械学習 (ML) など、膨大なデータを分析および解釈して実際に役立てる必要があるアプリケーションで有用です。同様に、高度な分析アプリケーションでは、NVMeのほぼゼロに近いレイテンシと高速の移行速度を活用できます。
ヘルスケア、通信、金融業界では、複合ワークロードに対応するため、超高速および高パフォーマンスが必要です。プロセッサーの待機時間を実質なくすことで、処理できるクエリ、トランザクション、接続が増えます。DevOpsアプリケーションは、NVMeにより大幅に強化され、はるかに短い時間で多くのイテレーションを実行できます。
NVMeは直接接続ストレージで効果的に機能しますが、ストレージネットワークには他の要件があります。NVMe over fabric (NFMf) プロトコルは、クライアントノードとターゲットノード間でNVMeストレージコマンドを送るために使用されます。NVMfをKubernetesと連携させて使用すると、サイト間の分散コンピューティングがはるかに簡単になります。アプリケーションは個別の要素に分解でき、最も必要とするところに展開できます。
NVMeとHPEデータストレージ
HPEは、エンタープライズクライアント向けにNVMeベースのストレージのパワーを開放するために設計された、幅広い製品群を生み出しています。HPE Nimble Storageプラットフォーム は、AIを活用した完全自動化ストレージでNVMeをサポートできるよう構築されています。これを可能にするのはHPE InfoSightで、InfoSightがインフラストラクチャ情報を収集し、分析を通じてストレージが最も必要とされる場所とタイミングを予測します。
データセンターでの需要が引き続き増加する中、HPEは高速で低レイテンシストレージの製造とサポートを続けています。Web分析、ビジネスインテリジェンス、リアルタイムトレーディングアプリケーションなどに対して、HPEのNVMe搭載データストレージとサーバーからほぼ瞬時に得られる結果により、最新のデータ主導型アプリケーションでスマート検索を高速に実行できます。
HPE NVMe Mainstream Performance Read Intensive (RI) SSDは、コスト効率に優れた設計で優れたパフォーマンスと耐久性を実現するように最適化された、高度なデータセンタードライブです。厳選されたサーバーでPCIe Gen3およびPCIe Gen4の高帯域幅を活用するように設計されているため、これらのドライブはキャッシュの読み取り、ソーシャルメディア、バルクストレージなどのワークロードに最適です。
さらにHPE GreenLakeにより、お客様のビジネスニーズに適合できるパフォーマンス、スケーラビリティ、アジリティ、効率性を備えたNVMeストレージインフラストラクチャを数日で入手できます。インテリジェントなデータプラットフォーム上に構築されていて、すべてがas a serviceで提供される、ワークロードに最適化された従量制のソリューションセットが提供されます。組み込みのバッファー容量により、想定外の需要に対応できるため、オーバープロビジョニングのリスクが解消され、HPEがお客様と協力して、ビジネスで追加容量が必要になる前に、リソースを追加します。